最近読んだ本の話。
あるときなにげなく手に取ったのは、「ブログを現金製造機に変える方法」というなかなかえげつないタイトルの本でした。
現金製造機って…露骨すぎる。
表紙にはまばゆく輝く金塊の積みあがった写真と、「月1000万円を稼ぐインターネットの達人が教える！1日30分の作業で10万円をラクに儲ける秘訣」という煽り文句までついています。
この胡散臭さ、気になる…
金塊や札束の写真に、大げさすぎる数字の取り合わせといえばそれすなわち、情報商材や投資詐欺的ないかがわしい儲け話の常套手段。
雑誌の広告でも昔からみかけますよね。
このブレスレットさえ買えばあなたも大金持ちに！って札束であおぎながら美女をはべらせてる写真と体験談。
ネットではメルマガ購読であなたも大金持ちに！
とか、情報商材を買って実践しましょう！みたいなのがゴロゴロしています。
似たような手法？のものが、書籍でも存在するんだーとちょっとびっくりしてしまいました。
こういう胡散臭い話に引っかかるのってどんな人たちなんだろう？
みかけるたびに常々疑問に思ってました。
そこで物は試し。「ブログを現金製造機に変える方法」を読んでみようと思ったんです。
胡散臭さを覗くついでに、ブログの勉強もさせてもらおう
わたしはブログを始めたばっかりで何にもわかっていません。
なのでブログについても勉強できたら嬉しいなって目論見もありました。
現金製造機なんて物々しい表現を使う書籍ですから、さぞ読み進めにくいだろうと多少の覚悟は決めて本を開きました。
まるでブログを読んでいるような軽～い読み心地
でも意外なことに、さらりと読みやすい。
サブタイトルと少しの斜め読みだけでも、大体の内容が把握できてしまうような親切設計なんです。
書籍を手にとった、というよりはネットで気軽に記事を読んでいる感覚に近いかな？
本を読むことにあまり慣れていないわたしが相手でも、ストレスを感じさせることなくさくさくと読ませてしまうんですから著者である市原高一さんって、すごい人なんでしょうね。
しかも書いてある内容はわたしの全く知らなかったブログアフィリエイトという分野。それなのに何の抵抗感もなく、スッと頭に入ってくる。
具体例を挙げてわかりやすく説明してくれる
実在のサイトをいくつも惜しみなく挙げて、丁寧に解説してくれているからなのでしょう。
とても具体的で現実味が感じられるというか、夢物語ではないことを教えてくれます。
特に
http://ameblo.jp/modeyase55/
http://konami-we.jp/ugg/
http://konami-we.jp/abutoro/
http://konami-we.jp/risiri/
http://www.meltingpot.jp/
http://www.nishiarie.jp/
この6つのサイトが参考になりました。
記事の内容やレイアウトまで見られるなんて勉強になります。
肝心なとこにだけ、触れられていない！
でもなんだか、わたしの知りたい情報とは違う。
1記事目を書いたとして、その先どうブログを育てていけばいいか、人様に読んでもらえる記事はどうやって書いたらいいかといったブログの内容に関することは一切触れられていないんです。
お金さえ稼げればブログの中身はどうでもいい人なのかな、それとも教えたくないのかな。
アフィリエイトの金脈はどんどん採掘が進んでる
確かに「ブログを現金製造機に変える方法」に書かれている内容を素直に一つ一つ実践していけば、1日30分で10万円は盛りすぎだとしても、多少のお小遣いは稼げるのかもしれません。
しかし言うなればブログアフィリエイトとは、未開の金脈を掘り当てる作業に近いように感じます。
著者である市原高一さんご自身は、2.3年出遅れている後発組と言ってはいるものの2017年の現在からみれば完全に超先発組。
だから先駆者利益もコミで、月に1000万円というとんでもない数字を叩き出せていたのでしょう。
金脈はこうしている間にもどんどん発掘されていってるはず。
それにアフィリエイトの仕組みや、ブログアフィリエイトに対する根本的な考え方はそう簡単には変わらないでしょうが、アフィリエイト参入者が増えるにしたがって、新しいやり方・自分なりのやり方を見つけていかないと他者を出し抜けなくなっていくに違いありません。
わたしが人よりもネガティブ思考なせいもあるのかもしれませんが、文章のところどころに挟まってくる著者のマウンティングとうさんくさい言葉選びが全体を通して引っかかります。
これはもしかしたら、（一見して）いかがわしい（と感じさせる）儲け話の伝統というかしきたりなのかもわかりませんが。
なんにせよ、「ブログを現金製造機に変える方法」は新しいものの見方を教えてくれたので読んでよかったと思います。
みなさまも現金製造機に興味があったらぜひご一読を。
