北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」という4コマ漫画が面白かったです。

中学生の頃から日本のテレビアニメや漫画を見て日本に興味を持ったオーサさんという金髪の可愛らしい女性が、日本で漫画家デビューをして日々を綴っている、コミックエッセイのようなものでしょうか。

スウェーデン人が日本に来て母国との違いに驚いた内容や言葉の壁にぶつかって苦悩し乗り越えていく様子が日本の漫画的表現を使ってコミカルに描かれており、ほっこりとした気持ちで読むことができます。

わたしが気に入ったのは、吹き出しの枠外にある書き文字。

よくぞ手書きの文字部分を残してくれたって感じです。

ひらがなに漢字を交えた丁寧な文字なんですが、日本人が書く文字とはなんとなく雰囲気が違うんですよね。

かな釘流と似ているようで違う、一画一画を記号としてとらえているようなとても味のある、独特の文字バランス。

それに加えて時に似て非なるものというかぎこちない、時にストレートでずしんとくる言葉の選び方。

おそらく編集の方が、あまりに伝わりにくい部分は修正指示などしてわかりやすくして言い換えてるのでしょうか?

不安定でかろうじて成り立っているような日本語遣いが「あぁオーサさんは本当に外国人なんだな。日本語のルールに則って一生懸命伝えようとしてるなぁ。」と微笑ましく感じさせるのです。

オーサさんの周囲の日本人はみんな、オーサさんの言葉の間違いなどを可愛いと表現するといいます。

ホームではない土地(アウェイと書くと敵地っぽいので…)で、素直に、賢明に、みんなと同じようにと一心に努力するさまがわたしたち日本人に可愛い!応援したい!と思わせるのでしょう。

オーサさんの日本への愛はもちろんですが、オーサさんの外国人らしい良さを最大限活かそうと各所に工夫を凝らした編集の方のオーサさんへの愛も感じられて、とても素敵な漫画だと思いました。

まえがきとあとがきも、オーサさんの人間性がよくわかって好きになりました。

最初わたしはアメーバブログ(https://ameblo.jp/hokuoujoshi/)でピックアップされていたのを偶然読み、それからしばらくはアメーバブログで無料で読んでたんです。

だけどある日書店で単行本1巻2巻を見つけて手を出しました。
1巻よりも2巻の方がディープで面白くなっているのでこれは3巻目と欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅も読まないと~!

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