台湾まんぷくスクラップ

浜井幸子さんの著書・台湾まんぷくスクラップ。
今から15年も前に出版されたかなり古い書籍ですが、とても素敵なので紹介したいと思います。

何が素敵なのかというと、浜井幸子さんの描く台湾の飲食店で働く人々のイラストの数々と手書きのコメント!
手書きの文字は決して上手いとは言えませんが、繁体字もキチンと書き、ルビもしっかりふってくれているのでとても読みやすいのです。
繁体字って台湾と香港でしか使われていないにも関わらずサラリと書きこなしているところに、著者の台湾愛が見られます。
そして人々のイラストはリアルな表情なうえに周辺の小物や道具の細部まで描きこまれているので、じっと眺めるとまるで台湾夜市の風景が脳裏に蘇るよう。

イラストは全てモノクロで、レトロアジアな雰囲気によく合っていますが、カラーでも見てみたかったなぁ。
線画だけでもこれだけ台湾の空気感を表現できる浜井幸子さんですから、きっと素敵な色遣いをすることでしょう。

また、イラストのページとは反対に、台湾メニューの数々は懐かしい色合いの写真で紹介されています。
全体的に赤っぽいような黄色っぽいようなノスタルジー溢れる写真がいっぱいで、見ているだけでヨダレが出そう…。
乾麺は2パターンの写真が載っていたり、臭豆腐も5種類も載っていたりと丁寧なスクラップぶりは著者の情熱の高さの表れ。

イカが入っているか入っていないか、何の肉が入っているのかによって料理名が変わるんですねー。
とてもじゃないけど難しくて覚えきれないなぁ。
ぜひ台湾まんぷくスクラップを片手に夜市巡りをして、答え合わせしながら食べたい!
出版時期は古くても今でも十分通用する内容だし、台湾グルメ好きは持っていた方がいいですよー!

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