以前から名前を聞いてはいたものの、何曲か聴いただけだったINKYMAP。
11月15日に2ndアルバムをリリースしたということで、11月18日のTSUTAYA O-Crestを皮切りに全国ツアーを行うんだそうです。
特に今の音楽シーンに敏感でもない普通のアラサー女子が、たまたまお誘いを受けたので潜入してきました。
1バンドめ:FOMARE
ベースボーカル・ギター・ドラムスの3ピースバンド。
世界観が濃いです。
バンドの持つ世界観って演奏するハコの大きさに比例するとこがあると個人的には思っているんですが、250人規模のライブハウスに見合わない世界観の濃密さを感じました。
これでインディーズなんだ?既にタイアップの2つや3つ決まっててもおかしくなさそうって思いました。
まだFOMAREとしての活動は2年半と浅いので、これからが期待できそうです。
MCが殆どなくて、殆ど息継ぎもできないまま次の演奏にうつる感じで慌ただしかったのは残念。
歌っているときの声は素敵だけど、話し声が聞き取りにくくて、何の事前情報もなく観ている立場からするとどんなバンドなのかまったくわかりません。
ただそこを親切にすると世界観を壊しかねない的な思惑があるのかな?
2バンドめ:AIRFLIP
始まるときに思ったのが、男性ファンが非常に多いこと。
軽快な大阪弁でライブハウス全体をAIRFLIPのペースに巻き込んでいくのが上手です。
案の定、結構な人たちがステージから降りたメンバーと共にサークルモッシュしてました。
曲はというとパンクに当てはまるのかな?POPめです。
本当素人の耳なんですけど、音が割れすぎてばらついてて真剣に聞く気が起きなかったのが正直なところ。
ただINKYMAPをツアーに送り出すっていう姿勢、立てる姿勢が強く感じられて、一番好感が持てました。
人が大勢いるのだからどうしても宣伝ってしたくなるものじゃないですか。でも彼らはしない。
MCはあくまでINKYMAPのこと、自分達AIRFLIPのことは今回に限っては二の次と、ASTEROID TOURの趣旨をしっかりとわきまえていました。
3バンドめ:Unblock
Unblockもスリーピース。最も鬼気迫るものを感じたバンドです。
4バンドの中で最高齢なのかな?といってもボーカルの田口さんは本日(11月18日)27歳のお誕生日だとMCしてたので、若いのですが。
自分のお誕生日をこうやってLIVEをして過ごす人もいて、それを幸せに感じる人もいるのか~と感慨深く思いました。
MCは息切れがすごくてまともに話せないのに絞り出すように話すボーカル、曲中トランス状態に陥っているドラムス、そしてギターの中村さんがヤバい。
糸の切れた凧みたいです、彼は。
自分のコーラス分はマイク前にピタッと戻ってくるけど、それ以外は自由に飛び回って、そこらじゅうで汗を飛ばしてます。
ステージの光で汗が飛んでるの、よく見える。ステージびしゃびしゃじゃないのかな。
始まる前の円陣からUnblockの熱気は伝わっていましたが、こんなにアナログでこそ映える人たちも珍しいんじゃないかなって思いました。
人間が集まって1つの曲を作り上げてる、1つのLIVEを作り上げてる感がすごいです。
AIRFLIPと同じ大阪寝屋川出身。
大阪弁はなれなれしくもあり、親しみやすくもあり。
個人的には一番好きな音楽でした。
4バンドめ:INKYMAP
ファンも多く、フリやファンの歌う部分などが確立されていて最も安定したLIVEです。
お客さん同士でよく見える場所を譲り合ったり、ライブ後のサイン会?の際にも快くマジックを貸したりと客質の良さが印象に残りました。
新たなファンがどんどん参入していける、良い環境が整っているように感じます。
バンドがお客さんを大切にしているんでしょうね。
曲はというと事前に聴いていたものとはかなり違う感じでした。
YouTubeなどに上がっている音源はELLEGARDENぽい軽やかな音だったんですけど、リアルはもっと重厚感があります。
本物を聴きにいかないと、バンドってわからないものですね。
メンバーの笑顔が本当にうれしそうで、それにつられて思わずこちらも笑顔で応援してしまう、そんなバンドでした。
“ASTEROID TOUR”初日まとめ
演奏前の機材調整や円陣まで丸見えの、小さなライブハウスならではのリアル。
それぞれのバンドマンの人柄が反映されていて興味深いです。
勢いのあるバンドを間近で、体に響くベース音・まるで心臓のようなドラム音を感じながら観ることができるって楽しい!
毛色の異なるバンドが一度に観れてあっという間のLIVEでした。
楽しかったですありがとう♪